沖縄の海

いよいよ夏の到来だ。先月沖縄で一足早い夏を満喫した。
真っ白な珊瑚屑やわずかにピンクがかった星砂に覆われた砂浜が、眩しい。
 
海は何色もの色に塗り分けられ、まるでグラデーションだ。汀から数十メートル先までは翡翠色に乳白色を溶かし込んだような色、その先はエメラルドグリーンと天色が入り混じり、サンゴの岩場は黒っぽく影のように見え、バリアリーフ(保礁)にいちばん近いところは紺碧から瑠璃紺に変わる。さらにその先、白波の立つバリアリーフの向こうの外海は、紺青から濃藍へと変化していくのである。

 

宝石が光の加減でその輝きや色合いを変えるように、沖縄の海も太陽光線の具合で刻々とその色合いや濃淡は変わるのだ。

 

沖縄の海はいつ見ても美しい。

シュノーケルとマスクとフィンを着け、海に入ってみると、翡翠色に乳白色を溶かし込んだような色に見えたところは浅瀬で、海水の下の真っ白な砂地まで透きとおって見えるのだが、足元がわずかな波の揺らめきで、キラキラと光って見える。エメラルドグリーンと天色が入り混じったあたりまで行くと胸までの深さになるので、シュノーケリングで珊瑚の岩場を目指す。

珊瑚の岩場は2~3メートルの深さがあるが、手が届きそうなほど、海底の白い砂地がハッキリと見える。色とりどりの魚が群れていて、手を延ばすとスーと近寄ってきて、餌をねだっているのかはたまた挨拶のつもりか、腕をツンツンとつつく魚もいたりする。近くの岩場のイソギンチャクに手を延ばすと、クマノミが驚いたのであろう、一斉にとび出してきて四方八方へ散っていく。

しばらく魚たちとたわむれた後浜辺に上がり、汀近くのパラソルの下で微睡んでいると、海のそよ風がそっと肌をなぜてゆく。 至福のひと時だ。

 

―matto 2012/06/10―