[かわいいテーブルウェアの里を訪ねて-1]

最近陶芸教室に通うようになってから、自分がネットで販売しているかわいい陶器の人形達のことが、急に気になりだしたのです。この様に愛らしく屈託のない子供の表情や姿は、どのようにしたらできるのか、誰がどんなところで製作しているのだろうかなどと考えているうちに、ふと思い立って人形たちの故郷を訪ねてみたくなり、夏の暑い盛りでしたが、菰野町を訪ねました。


 近鉄湯の山線の大羽根園駅を降り、目の前に拡がる田園の中をしばらく歩くと、行く手に里山の風景が現れてきます。

日盛りの中を歩いていると、麦わら帽子を被り、男の子たちに交じって網を片手に蜻蛉や蝶々やセミを追いかけたり、タモ(攩網)とバケツを抱えて、小川や田んぼでメダカやオタマジャクシを掬ったりした、幼い夏の日が思い出されるのです。


今でもそのような懐かしい光景を思い起こさせる風情が、ここ菰野町には残っています。
この里山の長閑な風景の中に、その工房はありました。

菰野町は、三重県の北勢部(令制国の伊勢国の北部にあたる地域の名称)にあります。令制国とは、奈良時代の律令制に基づいて設置された日本の地方行政区分であり、明治初期まで続いた日本の地理的区分の基本単位だったそうで、それほど古くから存在してきた土地なのです。今でも、菰野町には南北朝時代の千種城址と、江戸時代の菰野城跡が残っていて、町は一年を通じて御在所岳や

湯の山温泉などを訪れる観光客で賑わっているそうです。


それはさておき、菰野町や隣接する四日市市の地場産業に「使う陶器]として有名な万古焼があることは知っていましたが、この”かわいいテーブルウェア”のような、繊細で愛らしい仕草の子供を表現した人形があることは知りませんでした。当初、キッチン雑貨として扱い始めたのですが、気がつくと私自身が可愛いこの人形たちの虜となってしまったようで、今では、装飾的テーブルウェアだけでなく、

癒しのインテリア雑貨としてお客様にお奨めしています。

お取り扱いしているうちに、この文章の書き出しのような疑問がわき、これはどうしても工房をお訪ねしなければならない。お訪ねして制作されている現場を拝見させていただき、お話を伺いたいという思いが募り、矢も盾もたまらず出かけてきてしまったのです。


工房の住所や場所は、途中の「菰野道の駅ふるさと館」でわかったのですが、アポイントも取らず、何の連絡もせずお訪ねしたので、当然といえば当然ですが、生憎お留守でお会いすることはできませんでした。


近いうちにあらためて、ぜひお訪ねしたいと思っておりす。ですから、タイトルもあえて[かわいいテーブルウェアの里を訪ねて-1]としたのでした。次は[かわいいテーブルウェアの里を訪ねて-2]で、陶工ご自身のお話や作品の制作過程などをお伝えできればと思っています。


-gon-chan 2012/09/11-